第一種電気工事士技能|より線ストリッパーでの小技でスムーズな作業のヒント
第一種電気工事士技能|より線ストリッパーでの小技でスムーズな作業のヒント
先回は、より線ストリッパーの有効性と第一種の技能試験には時間短縮にも有用であることを紹介しました。
第一種電気工事士技能|どうして撚線ストリッパーがあると助かるのか
今回は、より線ストリッパーでの小技の紹介です。
CVV制御用電線をアウトレットボックスへ入れる前の剥ぎ取り
CVVの制御用電線2㎟(2スケ)を剥ぎ取ったことのある方は素線が7本あり、かなり1本が細いことに気づきます。
剥ぎ取った時に素線は極力ねじられた状態にしておくといいのですが、焦っているとアウトレットボックスにCVVを入れるときにブッシングに素線が引っかかってしまうことがあります。
ブッシングの穴の開き状態が悪いとなおさらです。
それで、より線ストリッパーでCVVを剥ぎ取る時には被覆を少し残した状態にしておきます。(下記写真はCVVではありません)
写真は3.5スケの撚線をストリッパーで剥いだところですがCVVも同じように被覆を少し残した状態にします。
CVVをアウトレットボックスに入れてみる
被覆を残した状態でブッシングに通す時に素線が引っかかってしまうことはなくなります。
写真では見にくいかも知れませんが、ちょうどブッシングに被覆をつかんだ状態で差し込んでいるところです
こうしてすべてのCVVをアウトレットボックスに差し込んだら、先端の被覆を抜き取ります。
抜き取る方が時間がかかると言えばそうかもしれませんが、圧着順に被覆を抜き取ることにより、残りの素線を服などに引っ掛けて圧着がしにくい状態を避けることができます。
どちらがいいかは個人的に練習してみて参考になるようでしたら挑戦してみてください。もっと他にもいい方法が見つかるかもしれません。