第一種技能・実技の施工
二種の時に比べて一種の場合は器具が若干増えます。2種の場合はレセプタクル、引掛けシーリングが主流で、コンセントなど埋め込み器具類がありました。
端子台が大きくなり、高圧部分として使用します。端子台への接続はかなり増し締めをしておかないとKIP線が抜けたりします。
また、撚り線が一種では登場します。制御回路などに使用される2スケなどは押しボタン回路、MS回路にも出てきます。CT回路にもより線が出てきます。
もちろん高圧部や電源部にもVVRや5.5スケの撚り線も結線します。
器具付の際には径の異なる電線を同じ端子に接続することがあるので特に抜けには要注意です。
動力コンセントには相が指定されているので、条件通り色を合わせて器具付をします。
押しボタン
電磁開閉器との組み合わせで使用する押しボタンを接続する。注意したいことは、表から見た状態と、参考書などで裏側の結線図をそのまま結線してしまい、ONとOFFが逆になってしまうことだ。押しボタンの裏側に番号が振られている。1番には赤線(OFF)、3番には黒線(ON)を接続する。2番の白線は下の写真にもあるように2カ所のネジがあるが、両方に線がまたがっているのでどちらに差込んでもよい。
押しボタンの施工欠陥例
既設配線を変更または取り除いたもの
例)押しボタンスイッチ等で,結線した状態で支給された既設配線を取り除いて配線した場合は欠陥になるので注意すること
※試験センター欠陥例より抜粋
電磁開閉器の制御回路部分
電磁開閉器代用の端子台は左の写真の場合が一般的だが、そのままの状態を丸暗記してしまうと戸惑うことがある。
左の図は電源側が端子台の右側に設定されているが、電源側が左側になる場合もある。
また、制御部分の回路もいろいろなパターンがあるので、出題時の回路をみて接続をしていく必要がある。
パターンの違いの例を下記の写真に掲載しました。
電源部分(RST)が端子台の左側に来ているパターン
電源部分(RST)が端子台の右側にきているパターン
制御回路に従って結線するものもある
制御回路の別想定
端子間の接続(黄色の配線)で上記のようなパターンもあるので制御回路図を必ず確認することも必要
埋め込みコンセント3P 接地極付
いわゆる動力用コンセント。裏側を見るとX.Y.Zとアース端子が表記されている。アースには緑線を使用。接続する時は指定されている相の色に従う。一般的にはXに赤、Yに白、Zに黒を接続。
この問題の場合、IV線とPF管(金属管)を用いた施工になる場合がある。
自動点滅器およびタイムスイッチ代用端子台
自動点滅器を端子台で代用する時には内部結線が同時に表記される
この内部結線から、1番が非接地線(黒)、2番が接地側(白)となる。
3番は自動で接点が閉じた時にスイッチの役割を果たす。
タイムスイッチの代用端子台には4端子以外に3端子の場合も用いられる
4端子の場合も3端子の場合もS2に接地側(白線)が施工条件で示される。
以前に出された問題の中で、4端子の順番としてS1、S2、L2、L1の場合があった。
L2とL1にはスイッチとみなされ線の色は問われなかった。
器具的には第二種に加えて以上のような器具が使用される。もちろん第二種でも自動点滅器代用端子台は使用されていた。