第一種電気工事士技能|公表されたとおりに出題されるとは限らない・・・

第一種電気工事士技能|公表されたとおりに出題されるとは限らない・・・

第二種電気工事の技能試験とは違って、第一種電気工事士の技能試験は施工条件もさることながら、必ずしも公表された単線図(図面)通りに出題されるとは限らない。

第一種の技能試験を目指す方は、このことを覚えておいてほしい。

では、実際にそんなことがあったのか実例を紹介

2016年(平成28年度)NO5の動力コンセントが使用された問題

一番新しいものとしては2016年度(平成28年度)の動力コンセントが単線図に含まれた問題です。

平成28年4月1日に試験センターから公表された単線図はこうでした。

ところが、実際に行われた平成28年12月4日の出題は

まず大きく公表されたものと違うのは動力コンセントの位置と開閉器Sの位置が入れ替わっていたことです。

参考書などはほとんどが公表された器具の位置などをその通りにして完成写真などを掲載しています。もちろん、施工条件で、金属管が使用されたり、PF管が使用されたり、ブレーカが端子台になったりという想定はある程度しなければなりませんので、使用する電線の種類なども変わってくることもあります。

参考書などにはこうした位置が変更になることも別想定として掲載しているものもあるでしょう。それでも、考えうるすべての別想定を完成写真に掲載するのは苦しいといえます。
技能試験の参考書としては2社から3社のものを購入してもよいのかもしれません。



2013年(平成25年度)NO10はどこが公表されたものと変わったのか

公表された単線図

わりあいと二種に近い問題であったので練習の際にも比較的早く作成できる問題であった。実際に出題された時は

何か間違い探しの絵のようですが、イの器具とロの器具が入れ替わった問題でした。図面を確認して接続していけば、本来公表された問題単線図を忘れていたほうがかえって良かったと思える問題です。

ECQの講習会に参加された方も、この引掛けにはかからず全員が合格しました。

試験センターの出題方法には何と書かれているか

機器・器具の配置については変更する場合がある

機器・器具においては、端子台で代用するものもある

となっています。したがって公表問題のとおりに出題されるとは限らないのです。上記の問題はイ・ロの器具だけが配置の入れ替わりがありました。試験センターの出題方法については公表された時点で記入されていますので上記のような問題の出題形式があると想定しておきましょう。

器具の位置が変わることで配線(複線図)が変わる可能性もある

これは29年度NO3に想定される。

NO3の公表された単線図

平成25年度に出題された問題と類似しているものです。この問題の複線図を書いていくと2心ケーブルが2本必要となります。NO3の複線図

もし、NO3の問題で器具の位置が変わった場合、アウトレットボックスとジョイントボックス間のケーブルは2心ケーブル1本だけになります。

過去の実際の出題例から、器具の位置が変わるということを想定するとNO3に関して、参考書に出ている複線図だけで練習していると、本番にも気づかず練習したとおりに作成してしまう可能性があるのです。

もちろん出題図面にはケーブルの種類が書かれますが、アウトレットボックスAとジョイントボックスB間の電線の記載が1.6-2Cと書かれていても1.6-2C×2ではない場合、見落としてしまうこともあります。

このような想定に関しては電気書院の参考書にはなく、ぜんぶ絵で見て覚える 第1種電気工事士 技能試験すい~っと合格2017年版にはこの想定が記載されている。

同時に、NO3に関する施工条件でAとBの間の2心ケーブルのうち1本を電源ケーブル(接地側と非接地側)として使用するという条件を記載しているのは第一種電気工事士技能試験候補問題できた! 平成29年対応のほうである。この施工条件に付いてはすい~っとにはない。




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